LANとWANの特徴を分かりやすく解説

2021年3月19日

今回は、基本情報技術者試験の「ネットワーク」のパートの一番最初の項目である、LANとWANについて解説したいと思います。

最近はネットが発達してきたこともあり、無線LANとかWi-Fiとかいろんな用語を頻繁に耳にしますね。言葉は聞いたことがあるけど、よく分からない…っていう方も多いと思います。

この知識は、基本情報技術者試験に必須の知識です。しかし、日常生活でネットを使う際にも知っておくと役に立つことがあったりするので、参考にしていただけると幸いです。

LANとWANの違い

「LAN」と「WAN」はよく似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。

LAN」は、「Local Area Network」の略です。和訳すると、「局所範囲ネットワーク」といったところでしょうか。要するに、限られた空間で構築されたネットワークです。家の中のネットワークや、コンビニの店舗内のネットワークなどは、こちらの「LAN」に該当するでしょう。

一方、「WAN」はどうでしょうか。こちらは、「Wide Area Network」の略です。和訳すると、「広大範囲ネットワーク」ってところですかね。LANとは違って、広い範囲で構築されたネットワークのことです。遠く離れたLAN同士を接続しているのがWANという認識でいいかと思います。こちらに該当するのは、LANの外側のネットワーク全般ですね。例えば、福岡のオフィスと大阪のオフィスでネットワークを構築する際は、オフィスとオフィスを繋ぐ役割を持っているのがWANですね。

LANとWANの違いがおおまかに理解できたでしょうか。では、LANとWANについて掘り下げていきます。

LANについて

本来であれば、ここでLANの接続形態の用語の説明などがあるのですが、今回は日常生活の上でも役に立つ最低限の知識に絞ろうと思うので、割愛します。また後日取り上げます。

イーサネットとは

スマホでネットワークを使うときにはあまり関係ないのですが、パソコンでインターネットに接続するとき、有線接続を使う場合には、このイーサネットを使うのが主流です。

IEEEという米国電気電子技術者協会によって標準化されており、LANの規格として現在最も普及しています。他の規格としてトークンリングなどありますが、イーサネットに置き換えられています。

接続形態や伝送速度ごとにいくつか種類があります。速度は10Mbpsから1Gbps、伝送距離は100メートルから500メートルと、種類ごとに様々です。

無線LAN

ネットワークを構築する際はケーブルを使うことが多いですが、最近は技術の進歩により、無線でもネットワークを構築できる機器が登場しています。スマホを筆頭に、テレビのブルーレイレコーダーやノートパソコンなど様々です。このように無線で通信を行うLANを無線LANといいます。

無線LANのメリットとして、ケーブルを繋ぐ必要がないので、頻繁に持ち運んでいろんな場所でネット通信を行いやすい点があります。

一方、通信を行う機器が増えると、干渉を起こしたりして通信速度が遅くなりやすかったりセキュリティ面のリスク管理が難しくななどのデメリットもあります。

Wi-Fiとは

Wi-Fiは、無線LANの規格の1つです。どちらも無線通信の用語なので混乱するかもしれませんが、あくまでもWi-Fiは無線LANの一部だと思っておけばいいかと思います。

WANについて

部屋の中でスマホのアプリとブルーレイレコーダーを連携したりなど、狭いエリアのみの通信であれば、LANのみで対応できるのですが、ホームページ閲覧などLANでは対応できない部分に関わってくるのがWANです。

通信技術

回線交換方式とパケット交換方式があります。

回線交換方式では、ある1つのデバイスが回線を使用している間は他のデバイスはその回線を使用できないという方式です。

パケット交換方式は、パケットという小さな単位に通信データを分割して、交換機が適切な回線へと送り出すことで通信を形成します。

詳細の説明は、また別の記事で行いますが、現在使われているのはパケット交換方式です。少し前にパケホーダイという言葉をよく耳にしていましたが、その「パケ」はパケットのパケです。

使用機器

家の中でスマホでWi-Fiを使ったりする場合に必ず必要になる機器がルータです(ルータ機能を搭載した別の機器でも代用可能)。スマホでキャリアの電波などを使わずにWi-Fiなどの無線通信を行う場合には必要不可欠な機器です。

WiMAXなどの無線通信サービスを使う場合はルータは必要です。

一方、光回線を使った有線通信の場合は、パソコン1台のみを有線でネットワークにつなげる場合には不要なこともあります(ONUと呼ばれる光回線終端装置にルータ機能が備わっている場合)が、無線でつなぐ場合や他の機器がある場合には必要になります。しかし、最近ではONUに無線LAN機能が搭載されている機種もあるようで、その場合は完全にルータ不要ですね(笑)。

WiMAXや光回線については、また別の記事で取り上げるつもりなので、その記事をアップする際にはこちらにリンクを掲載しようと思います。

まとめ

今回は、LANとWANの違いについて解説しました。その後、おまけとしてLANとWANの種類や技術、機器などについて説明しました。スマホのキャリア回線以外にWi-Fi環境を過程で整える場合には、今回紹介した内容は回線方式などの一部を除いて役に立つかと思います。

今回はこれで終わりです。何か参考になる情報があれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。