【三角比】センター試験の問題を解いてみる(2015年度)

2015年度のセンター試験の問題はコチラ↓で閲覧できます。

問題

問題

解答(解説)

\(AC\)の長さを求める問題です。余弦定理を使います。

余弦定理

\[AC^2=AB^2+BC^2-2AB\cdot BC \cdot \cos \angle ABC\]

余弦定理の公式に各値を代入すると…

\(AC^2=3^2+5^2-2\cdot 3 \cdot 5 \cdot \left( -\frac{1}{2} \right)\)

これを解くと…

\[AC = 7\]

カ・キ

\(\sin \angle ABC\)を求める問題です。

問題文の中に\(\angle ABC = 120^\circ\)とありますから…

\[\sin \angle ABC = \frac{\sqrt{3}}{2}\]

ク・ケ・コ・サ

\(\sin \angle BCA\)を求める問題です。

余弦定理を変形してから使います。

\[\cos \angle BCA = \frac{AC^2+BC^2-AB^2}{2AC \cdot BC}\]

上の式に各値を代入します。

\(\cos \angle BCA = \frac{5^2+7^2-3^2}{2\cdot 5 \cdot 7}\)

これを解くと…

\(\cos \angle BCA = \frac{13}{14}\)

\(\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1\)より、

\(\sin^2 \angle BCA + \left(\frac{13}{14} \right)^2 = 1\)

\(\sin^2 \angle BCA = \frac{27}{196}\)

\(\sin \angle BCA = \pm \frac{3\sqrt{3}}{14}\)

\(\sin \angle BCA > 0\)より、

\[\sin \angle BCA = \frac{3\sqrt{3}}{14}\]

シ・ス・セ

最後の問題は、\(\triangle APC\)の外接円の半径\(R\)の取り得る範囲ですね。

点\(P\)は\(BD\)上を動きます。

半径\(R\)が最小になるときと最大になるときが、どのようなときなのかを考える必要があります。

まずは、半径が最大になるときについて考えます。

半径が最大になるとき

これは、点\(P\)が\(D\)と重なっているときです。

\(\angle BCA = \angle ACD\)ですから、\(\sin ACD = \frac{3\sqrt{3}}{14}\)

外接円の半径\(R\)は次の公式で求めることができます。

外接円の半径

\[2R = \frac{AD}{\sin \angle ACD}\]

上の公式に各値を代入すると…

\(2R=\frac{3\sqrt{3}}{14}\)

これを解くと、

\[R=7\]

半径が最小になるとき

外接円の半径が最小になるときはどのようなときかと言いますと…

\(AP\)の長さが最も短いときです。実はこのとき、\(\angle APC=90^\circ\)となります。

つまり、\(\angle APC\)が直角です。

円周角の定理より、\(AC\)が外接円の直径の長さと等しいですから、外接円の半径\(R\)は\(AC\)の半分です。

つまり…

\[R=\frac{7}{2}\]

以上より、外接円\(R\)の範囲は

\[\frac{7}{2} \text{≦} R \text{≦}7\]

まとめ

2015年度の問題で必要な知識は…

まとめ
  • 余弦定理
  • 三角形の外接円の半径の求め方
  • 円周角の定理

といったところでしょうか。

今回の記事の内容は以上です。何か参考になる情報があれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。